ジャンクPCを見ていると、「これ、550円なら失敗してもいいか」と思ってしまうことがあります。
今回YUU-LABで購入したのは、そんな550円のジャンクPC。
「さすがにこの価格なら大したことはできないだろう」と思いつつ、せっかくなので普通のWindows PCとして使うのではなく、Linuxを入れてサーバーとして再利用してみることにしました。
今回は、この550円PCがどんなPCだったのか、実際にOSをインストールして、最終的にどこまで使えるようになったのかを紹介します。
550円で購入したPC
今回購入したPCはこちら。

主な構成
| パーツ | 構成 |
|---|---|
| CPU | Intel Core i7-920 |
| メモリ | 無し |
| マザーボード | ASUS P6T SE |
| ストレージ | 無し |
| 購入価格 | 550円 |
※ストレージ、メモリは購入時には搭載されておらず、後から用意しています。


CPUはかなり古いCore i7-920。

そして、このCPUには内蔵グラフィックスがないので、別でGPUも用意しました。

現在のPCと比べれば性能面ではかなり厳しい世代ですが、4コア8スレッドのCPUなので、軽量なサーバー用途ならまだ使い道がありそうです。
そして何より、
550円。(実際は5000円弱)
これなら多少の失敗は気になりません。
なぜ550円PCを買ったのか
今回このPCを購入した理由は、単純に「安かったから」というだけではありません。
現在、YUU-LABではPCやAI関連の実験をいろいろ行っています。
その中でも特に開発しているのが、**自作AIアシスタント「H.I.M.A.R.I.」**です。
H.I.M.A.R.I.は、音声認識・音声合成・PC操作・各種監視など、複数の機能を組み合わせて動作しています。
そこで、
「全部をメインPCで処理する必要はないんじゃないか?」
と考えました。
軽い処理やサーバー機能を別のPCに分離できれば、メインPCの負荷を減らすことができます。
そこで目を付けたのが、この550円PCでした。
まずは動くのか確認
550円のジャンクPCなので、まず心配なのは当然、
「そもそも動くのか?」
というところ。
起動に必要な電源ケーブル、ストレージ、メモリなどをハードオフやメルカリでかき集めて起動確認を実施しました。


幸い、PCとして起動させることはできました。
ただし、購入時にはストレージがありませんでした。
そこで別途SSDを用意し、OSを新規インストールすることにしました。
Linux Mintをインストール
今回インストールしたOSは、
Linux Mint 22.3 Xfce
です。
古いPCをサーバーとして利用する場合、Windowsをそのまま使うよりもLinuxのほうが扱いやすい場面があります。
特にXfceは比較的軽量なので、
古いPC + サーバー用途
という今回の目的にはちょうどよさそうです。
USBメモリでインストールに必要なデータを作成して……

実際にインストールしてみると、無事に起動。


550円PCが、ちゃんとしたLinuxマシンとして復活しました。
SSHで遠隔操作できるようにする
サーバーとして使うなら、毎回モニターやキーボードを接続して操作するのは面倒です。
そこでSSHを設定しました。
これによって、別のPCからネットワーク経由で550円PCへ接続できます。
実際に再起動して確認したところ、

再起動後もSSH接続に成功。
さらにWi-Fiの自動再接続やSSHの自動起動も確認できました。

これで、
「モニター・キーボードを接続しなくても動かせるPC」
として運用できる状態になりました。
550円PCをH.I.M.A.R.I.のサーバーにする
ここからが、このPCを購入した本当の目的です。
現在開発しているH.I.M.A.R.I.では、処理をすべて1台のPCに集中させるのではなく、
- Windows側
- サーバー側
- Android側
といった形で役割を分ける構成を考えています。
550円PCには、その中でもH.I.M.A.R.I.のCoreやサーバー機能を担当させる予定です。
例えば、
メインPC
├─ 音声入力
├─ 音声合成
├─ LLM
├─ 画像処理
└─ ユーザーインターフェース
↓ ネットワーク
550円PC
├─ H.I.M.A.R.I. Core
├─ 状態管理
├─ 命令処理
├─ API
└─ デバイス間通信
というような構成です。
もちろん、550円PCですべてのAI処理を行うわけではありません。
重い処理は性能の高いPCに任せ、550円PCには常時動作していてほしい軽量な処理を担当させます。
550円PCでも意外と使える?
今回面白いのは、
550円だからといって、完全に使い物にならないわけではない
というところです。
Core i7-920は発売からかなり時間が経ったCPUですが、
- Linuxを動かす
- SSHサーバーとして使う
- 軽量なプログラムを動かす
- ネットワーク上の処理を担当させる
- 開発・検証用PCとして使う
といった用途なら、まだ利用できます。
もちろん消費電力や性能を考えると、最新の省電力ミニPCなどと比較して「550円PCのほうが優秀」という話ではありません。
それでも、
550円で入手したPCに新しい役割を与えられる
というのが、ジャンクPCの面白いところだと思います。
これからやってみたいこと
今後はこの550円PCを使って、H.I.M.A.R.I.のサーバー環境をさらに構築していく予定です。
具体的には、
- H.I.M.A.R.I. Coreの常駐
- APIによるPC間通信
- デバイス登録
- 状態管理
- イベント通信
- ログ管理
- Windows側との連携
などを実装していきます。
最終的には、
「550円のジャンクPCが、自作AIアシスタントのサーバーとしてどこまで使えるのか」
を実際に検証していきます。
まとめ
今回は、550円で購入したジャンクPCをLinuxサーバーとして再利用しました。
古いCore i7-920を搭載したPCですが、Linux Mintをインストールし、SSHによる遠隔操作までできる環境を構築することができました。
そして、このPCは現在開発中のH.I.M.A.R.I.のサーバーとして利用する予定です。
550円という価格を考えると、かなり面白い実験になりそうです。
ジャンクPCは、壊れていなければまだ使える。
これからもYUU-LABでは、安い中古PCやジャンクパーツを実際に購入して、
「何に使えるのか?」
「どこまで使えるのか?」
を試していきたいと思います。

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